凍頂烏龍茶(凍頂ウーロン茶)
凍頂烏龍茶(凍頂ウーロン茶)とは、台湾中部・南投県にある鹿谷郷凍頂山(標高800m付近)一帯で収穫されている烏龍茶で、花のような香りと芳醇な味で、台湾では「烏龍茶と言えば凍頂烏龍茶」という程、台湾高級烏龍茶の中でも最も人気の高い品種のひとつで、深い緑のつやがある茶葉が上質で、品質が高く、台湾の烏龍茶を世界的に有名にしました。
凍頂烏龍茶の起源はおよそ150年以上前、鹿谷郷初郷村に住む学生が、科挙を受けるため福健省に渡り、帰郷時に武夷山から持ち帰った烏龍茶の茶苗を凍頂山に植えたことが始まりといわれています。
また凍頂烏龍茶は他の烏龍茶より発酵度が低いため、抽出されるお茶の色は薄い金色で、花の香りと優雅な味が特徴です。
凍頂烏龍茶葉の名は、産地が標高の高い山頂で霧が深く、冬になると凍ることから名付けられたといい、茶杯に注ぐとすがすがしい華やかな香りが立ち上り、のどを滑り落ちていったあと甘い余韻が続く、緑茶に近いまろやかな風味と爽やかな香りが特徴の烏龍茶です。
凍頂鳥龍茶のもうひとつ特長はその独特の形です。
それは時間と手間をかけ、何度も何度も揉まれた結果からくるもので、固く丸い形をしてよじれています。
丸くなるのは茶葉をきざむという工程が無く、葉をそのまま揉み丸めるためで、その証拠に湯に戻すと1枚の葉をかたどります。これは“凍頂鳥龍茶”である、という証拠のようなもので、丸い形をしていないものは凍頂鳥龍茶とは呼ばれていません。
凍頂烏龍茶は花粉症に効果的? | |
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凍頂烏龍茶がこれほど人気になったのはさまざまなメディアで凍頂烏龍茶に含まれる成分メチル化カテキンに強力なアレルギー抑制作用があり、即効性があり、花粉症の症状改善に効果的だと特集したためです。それ以来、花粉症の季節になると売り上げが急激に伸びているようです。
凍頂烏龍茶に含まれるメチル化カテキンは、粘膜の中にある細胞に吸収され働き、鼻水やくしゃみの原因となるヒスタミンを発生させるIgE抗体自体を抑制し、花粉症等のアレルギー症状を抑える効果が期待できます。
日本人に馴染み深い日本茶や、鉄観音にはメチル化カテキンは含まれておらず、これらの効能以外にもまろやかな風味と爽やかな香りが愛飲されている理由のようです。
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