アレルゲン
アレルゲンとは、身体に異常な反応を起こさせる物質のことで、抗原とも呼ばれ、主にたんぱく質で出来ているものが多いようです。
このアレルゲンが何らかの形で体内に入ることにより、身体が異常を感じ、花粉症、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、鼻炎、結膜炎、腸の炎症などのさまざまなアレルギーの症状を引き起こします。
現在、厚生省が指定して保険で検査できる物だけで、170種類以上も確認されています。
アレルギー体質を持つ人でも人によって反応を起こすアレルゲン(抗原)はさまざまで、抗原となりやすい物質として花粉・ダニ・卵黄・牛乳・そばなどの食物、カビ(真菌)、ペットの毛などが存在し、主なアレルゲンは5種類に分けられます。
吸入アレルゲン | |
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吸入アレルゲンには、花粉(スギ花粉やブタクサ花粉など)、草花、花の胞子、タバコ、香料、ダニ、ほこり、ペットの毛、建築物の素材(のり・化学物質・ホルムアルデヒド)など、鼻やのどを通じて体内に取り込まれるアレルゲンのことです。
経口アレルゲン | |
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経口アレルゲンは食品として体内に取り込まれる、食物アレルギーの原因物質のことです。
5大食物アレルゲン | |
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卵、牛乳、小麦、そば、落花生(ピーナッツ)が5大食物アレルゲンといわれ、食品衛生法により、これらの5大アレルゲンを含む食品は、その表示が義務づけられるようになりました。
これらの特徴としては、たんぱく質含有量が多く、たんぱく質総摂取量の中でも高い比率を占めていることです。
食物性アレルゲンとして他にも、アワビ、イカ、イクラ、エビ、オレンジ、カニ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、サケ、サバ、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、桃、やまいも、りんご、ゼラチンの19品目についても、可能な限り表示するように推奨されています。
接触アレルゲン | |
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接触アレルゲンとは、肌に直接接触したときにアレルギーを起こす物質のことであり、化粧品、うるし、ゴム, 衣服・寝具の素材(綿・絹・羽毛・羊毛)、金属、薬物、化学物質、塗料等、合成洗剤などがあります。
注入アレルゲン | |
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注入アレルゲンは、体内に注入されたアレルゲンのことであり、毒物から虫刺されまでが含まれ、ワクチン・血清・薬剤・抗毒素のような健康を促進する物質が関係しています。
注入アレルゲンの反応は肌の痒みや、あかみを伴う局所的なものと、ジンマシンや全身の痒みのような全体的に症状があらわれる場合もあります。
かび・菌類 | |
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カビは植物質や動物質のものに発生する微小な菌類で、吸いこまれたり飲み込まれたりして、ぜんそくの症状の主要な発生源となっています。
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