ハンノキの特徴
ハンノキ花粉症は、カバノキ科・ハンノキ属で、日本各地に分布していますが、特に北海道、神戸の六甲山山麓などでよく見られる花粉症です。
ハンノキとは? | |
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ハンノキは成長が早く、樹高約15mほどまで成長し、林野の湿地に生え、田のあぜなどに植えられています。飛散時期は1月~4月が中心で、春一番に出現する花粉症です。
本州でスギ花粉が飛散する時期と同じ時期に飛散し始めますので、スギ花粉症と勘違いしている患者さんもいますが、北海道ではスギ花粉症はほとんど見られませんので、北海道でこの時期に花粉症に悩まされる方はこのハンノキ花粉症か、シラカンバ(シラカバ)花粉症の可能性が高いと思います。
ハンノキの学名は「水辺に栄える」というラテン語からきている「Alnus」ですが、これは水に強く水辺に自生する樹木であることを示しています。
ですのでハンノキは、丘陵帯から山地帯の湿原などの河辺や池のふちなどでよくみかける樹木です。
ハンノキは雌雄同株、落葉樹で、花粉の量はあまり多くないのですが、蛋白(抗原)がシラカンバ(シラカバ)の花粉と似ているため、シラカンバ花粉症の患者さんが、この花粉でアレルギー症状を引き起こすこともあります。
またハンノキ花粉症は、シラカンバ(シラカバ)花粉症同様、梨やりんご、桃などの果物を食べると口の中が腫れる果物過敏症(食物アレルギー症状・口腔アレルギー症候群)を併発するケースがあるようですので注意しましょう(ハンノキ花粉症の方では40%以上の方が合併しているとのことです)。
近年、北海道の釧路湿原でハンノキ林の拡大が問題になっていますので、北海道の方は特に注意したい花粉症ですね。
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