花粉症の主な原因
花粉症の原因となる植物は現在国内で約50種類以上、一説には約80種類もあるといわれています。
花粉症の原因植物は大きく樹木と草花に分けられ、代表的植物はスギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、シラカバなどですが、日本の花粉症患者の約80%はスギ花粉が原因で発症しているといわれており、いずれの植物も風によって花粉が運ばれるという共通点があります。
花粉症の原因植物は季節によって異なる | |
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日本は南北に細長く、地域によって花粉症の原因植物は異なり、花粉の飛散時期も異なります。また同じ植物でも北と南の地方では飛散時期が異なるのです。
花粉症は2月~4月にかけてのみ発症するのではなく、原因となる花粉の種類によっては夏や秋にも発症するのです。
春先、北海道ではシラカバ(白樺)花粉が多く飛散しますが、本州・四国・九州ではスギ花粉が多く飛散します。そして、初夏はイネ科の花粉、秋はブタクサの花粉といったように季節による違いもあります。
花粉症を予防するためには、まず原因となる植物を特定し、原因となる植物の花粉が飛ぶ開花時期に合わせて対策する必要があります。
花粉症患者は、原因植物の花粉に対するIgE抗体量が多いことは明らかであり、これがアレルギーを起こす直接の原因と考えられています。
しかし、花粉症の原因となる花粉と接触してもすべての人が花粉症になるわけではなく、なぜ花粉症になる人とそうでない人がいるかについては、遺伝的、環境的要因などさまざまな要因の関与が考えられていますが、まだ明らかにはなっていません。
花粉のアレルゲンとしての強さは単にその量だけが関係する訳ではありません。都会における大気汚染物質と花粉が混合するとそのアレルギー誘起能は増大すると言われています。
スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、シラカバ花粉の季節が終わっても症状がおさまらない方、年間を通して鼻アレルギーの症状がある方は、ハウスダスト・ダニ・動物(猫など)がアレルギーを引き起こす原因となっている場合もありますので、医療機関で早めの診察、またはアレルギー検査を受けることをおすすめします。
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