花粉症の原因植物「ネズミサシ」が見つかる
鳥取県内では自生が確認されていなかった、杉やヒノキ同様に花粉を飛散させる針葉樹で、ヒノキ科の高木「ネズミサシ」が、県中部の山間部で小集団で見つかりました。
花粉のデータを収集している関係者は「今後、杉やヒノキの花粉飛散シーズンが終わった後もネズミサシにも注意をする必要がある」と警戒しています。
ネズミサシが自生しているのは関金町内の山頂付近で、高さ3-5メートルの木がおよそ5メートル四方にまとまって密生しているのを、NPO花粉情報協会(千葉県)に県内の状況を報告している備讃空中花粉研究会の市谷年弘さんが確認しました。
ネズミサシは主に瀬戸内側の花こう岩地帯のやせ地に分布し、アカマツなどと同様に裸地に種が飛んできて芽を出します。
県林業試験場によると「造園用や盆栽用の杜松として珍重され、単発的には県内にもあると思われるが、まとまって自生している例は確認されてない」としています。
花粉の飛散時期は杉、ヒノキの飛散が終わる4月下旬から5月上旬ごろ。これまで、県内ではネズミサシに関する花粉情報は出されていませんが、今後、県内でも分布が広がる可能性もあり、花粉情報は5月上旬まで提供する必要がある」と話しています。
[平成19年3月9日・日本海新聞より一部引用]
多くの人は花粉症と言えば「スギ・ヒノキ」を連想するようですが、花粉症の原因植物は「数百種類以上」あり、花粉症の方でも実際はスギ花粉症ではない可能性もあるのです。
もちろん花粉症患者の多くの方がスギ花粉症ですが、一度ご自分の生活範囲でどのような植物があるのかを確認し、スギ以外の植物がないかをチェックしてみることも必要かもしれませんね。
ちなみに、ネズミサシの画像は以下を確認してください。
⇒ネズミサシの画像
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